離婚後、紹介を頼むときの伝え方|広めたくない事情と共有してよい情報

知人に紹介を頼みたい。でも、その話をきっかけに、離婚したことや別れた理由が周りへ伝わるのは避けたい。

まずは、紹介者の中で候補を考えてもらうところまで頼み、誰かに声をかける前に、相手と伝える内容を自分へ確認してもらう方法があります。「内緒にしてね」だけで終わらず、誰に、何を、どの段階で伝えてよいかを言葉にします。

ここでは、離婚が成立している50代の人が、知人を通じて新しい出会いを考える場面を扱います。

紹介者が知っている話と、紹介先へ伝える話を分ける

紹介を頼む知人に、以前、離婚の相談をしたことがあるかもしれません。そのとき話した内容を、紹介のための説明として使ってほしいかは、改めて伝えたいことです。

次は、55歳の人が紹介の頼み方を考える、仮の相談例です。

セカンドデイズ相談
読者役

友人に、誰か紹介してもらえないかと思っています。その人には離婚したときの話もしていますが、共通の知り合いには広めたくないんです。

ハル

その友人が知っていることと、紹介する相手に伝えてほしいことは、同じではなさそうだね。相手には、どこまでなら伝えたい?

読者役

会う相手には、離婚していることは伝えたいです。でも、前の結婚で何があったかまで、友人から説明してほしくはありません。

ハル

それなら、離婚していることは紹介の前に確認した相手へ、理由は友人から話さないように、と頼む言葉を考えよう。

たとえば、紙に共有先を書き出すなら、次のように整理できます。これは紹介者との相談に使う記入例で、そのまま候補者へ転送する一覧ではありません。

情報を受け取る人 今回、扱ってよい情報の例 紹介者へ頼むこと
紹介を頼む知人本人 離婚が成立していること、希望する出会い。以前話した理由は、その人との相談の中にとどめる 以前の相談内容を紹介の説明に使わず、新たに必要なことは自分へ聞いてもらう
自分が確認した紹介候補者 離婚済みという事実、自分が伝えると決めた年齢・希望など 誰に何を伝えるか、先に自分の返事を待ってもらう
その他の知人・紹介者の家族など 今回の依頼では、離婚した事実も、理由も、紹介を探していることも共有しない 候補を探すために、別の人へ話を回さないでもらう
紹介者に共有してよい情報を、自分の紙に書き分ける手元

離婚した事実を伝えることと、詳しい理由を説明することは別です。 理由を伏せるために、結婚歴がないことにしたり、事実ではない別れ方を紹介者に説明してもらったりはしません。

初対面で本人から理由を聞かれたときの返事は、短い答え方と、詳しく話したくないときの文例で扱っています。ここでは、その前に紹介者へ何を頼むかを決めていきます。

まだ相手が決まっていないなら、声をかける前に確認してもらう

候補者がいない段階では、紹介者が自分の知っている人を思い浮かべるところまで、という頼み方ができます。自分の名前を出して周りへ探してもらうことまでは、任せない形です。

紹介者へ送るメッセージとして作成した文例です。

紹介をお願いしたいんだけど、まだ周りには話を広めたくなくて。思い当たる人がいたら、声をかける前に私に教えてもらえるかな。別の友人に探してもらうのは、今は控えてほしいです。

候補者についても、本人が紹介のために伝えてよいとしている情報を、必要な範囲で教えてもらいます。紹介者がその人とどういう知り合いかを確かめるところから始め、私的な事情を調べてもらったり、本人に確認せず写真や連絡先を見せてもらったりはしません。

自分の離婚した事実を候補者に伝えることにも、まだためらいがあるなら、声をかける段階は保留にします。紹介文からその事実だけを抜いて話を進めるより、今は紹介先へ何も伝えず、自分の希望を考えるところで止めます。

相手が決まったら、渡してよい紹介文を用意する

候補者を確認し、その人に話を進めてもらいたいと思えたら、紹介者へのお願いと、相手に伝えてよい紹介文を分けて渡します。離婚の相談をした長いメッセージや、自分用メモの画面ごと送ってもらう形にはしません。

相手に渡してよい短い紹介文をスマートフォンで入力する女性

次は、候補者の佐藤さんを確認した人が、紹介者へ送るために作成した文例です。名前・年齢・希望は、自分の事実と、確認した相手に合わせて使います。

紹介者へのお願い

佐藤さんへの紹介をお願いします。伝えてもらう私の情報は、下の紹介文だけにしたいです。前に相談した離婚の理由は話さず、佐藤さん以外には、紹介のことも含めて伝えないでください。写真や連絡先はまだ渡さず、必要になったら先に私に聞いてもらえるかな。

相手へ伝えてよい紹介文

55歳で、離婚しています。休日に食事をしながら、お互いを知っていける方と会いたいと考えています。

紹介者が候補者へ伝える際は、本人から預かった紹介文だと分かる形にしてもらいます。「苦労した人だから」「寂しがっているから」といった説明も、自分が望んでいなければ足さないよう頼めます。

また、紹介先にも「ほかの人へは話さないでほしい」という希望を伝えてもらいましょう。相手が誰かに相談したいと言うなら、説明を広げる前に自分へ戻してもらいます。紹介者だけにお願いして、候補者にも同じ希望が伝わったと考えないためです。

私的な相談ノートを脇に置き、共有用の短い紹介文だけを確認する女性

「なぜ離婚したのかも聞かれるかもしれない」と紹介者に言われた場合の、補足の文例です。

理由は、紹介の段階では私からも詳しく話すつもりはありません。聞かれたら、そのように伝えてください。理由を知ってからでないと紹介を受けられないということなら、今回は見送ります。

紹介文に入れる「どんな人と会いたいか」がまとまらないときは、休日や会話から希望を言葉にする記事を参考にできます。紹介者に伝える希望が増えたときも、その全部を候補者へ渡すかは別に決めます。

写真と連絡先は、その都度別に確かめる

紹介文を伝えることに賛成していても、顔写真や電話番号を渡すところまでは決めていない場合があります。紹介を頼む時点で、それらは別に聞いてほしいと伝えておきます。

写真を使うなら、自分で一枚を選び、渡す相手を指定します。紹介者の画面で見せるだけなのか、相手に画像を送ってよいのかも決めます。以前友人に送った写真を使ってもらうのではなく、今回の紹介用に自分から渡す方法です。ほかの人が写った写真や、家族とのやり取りが含まれる画面は、紹介用には選ばないでおきます。

紹介用に自分の写真を一枚選んで確認する手元

写真の送付は認め、連絡先はまだ渡したくない場合の、紹介者へのメッセージ文例です。

今回の写真は、佐藤さんにだけ送って大丈夫です。佐藤さん以外には見せたり送ったりしないでください。佐藤さんにも、ほかの人へ見せたり転送したりしないでほしいと伝えてください。連絡先はまだ渡さず、直接やり取りするか決めてから、こちらから連絡します。

連絡先については、渡したい種類も選びます。電話番号ではなく、連絡用に使うメールアドレスだけを渡す、といった決め方です。紹介者がすでに持っている住所や勤務先の連絡先まで、一緒に知らせてよいとはしません。

相手の連絡先も受け取りたい場合は、相手本人の希望を確認してもらいます。複数人のトークへの参加も、参加する人と、そこで共有する情報を聞いてから決めます。自分が紹介を希望していることを、相手の写真や連絡先まで自由に受け取ってよい理由にはしません。

返事が曖昧なら、紹介を進めずに待つ

紹介者にお願いを送ったら、その進め方で対応できるか返事をもらいます。「大丈夫、任せて」という返答だけで気になる点が残るなら、まだ確認できていないところを尋ねます。

紹介者に確認する、会話用の文例です。

誰かに話す前に、私に聞いてもらえるということで合ってるかな。離婚の理由は、前に話したことも含めて、その人には伝えないでほしいです。

共有前に確認するという返事があり、伝える相手と内容を自分でも確かめ、今回は進めたいと思えたら、その人への紹介だけを頼みます。返事がない、どこまで伝えるか分からない、自分がまだ迷う場合は、他の人への共有を保留にします。

「周りにも聞かないと探せない」「理由を説明しないと紹介できない」と言われ、その方法を自分は望まないなら、その人への紹介依頼は見送る選択があります。紹介者に、難しい方法を無理に引き受けてもらう必要もありません。

紹介を進める前の確認、未確認、望まない方法の返事を分ける場面。曖昧・返事なしは保留する。
伝える相手と認めた項目を確認し、写真や連絡先は別に確かめるイメージ。未確認や迷いは保留し、情報拡散がない保証にはしない。

約束を交わせても、情報がそれ以上広まらないという保証にはなりません。 ここで確かめるのは、紹介者が今回どう動くつもりかです。返事をもらったあとも任せたくないと感じるなら、紹介を頼まない選択を残しておきます。

途中で変えたくなったら、これからの共有を止める

一度紹介を頼んでも、写真を渡す前に止めたい、別の人にまで話を広げてほしくないと思うことがあります。変更したいときは、理由を長く説明する前に、何を止めたいかを紹介者へ知らせます。

まだ相手に伝えていない段階で、紹介を保留したいときのメッセージ文例です。

紹介のお願いを、いったん保留にしたいです。まだ相手に話していなければ、ここで止めてもらえるかな。再開したくなったら私から連絡するので、それまでは誰にも話さないでください。

紹介の情報共有を保留する文面を窓辺で確認する女性

紹介は続けたいけれど、まだ渡していない連絡先だけ止めたい場合は、「紹介文はそのまま伝えてもらって大丈夫ですが、連絡先はまだ渡さないでください」と、残す依頼と変更する依頼を並べます。以下は、すでに伝わっているかもしれないときの文例です。

これ以上、私のことをほかの人へ伝えるのは止めてください。すでに誰かに伝えていたら、誰に何を伝えたか教えてもらえますか。

伝わった先が分かったら、その人にも、さらに話したり転送したりしないでほしいと伝える方法を、紹介者と相談します。渡した写真や紹介文については、保存した分も含め、削除をお願いすることができます。ただし、削除を頼んだことと、すべての保存分が消えたことは同じには扱いません。確認のために、相手の端末やアカウントをのぞくことも勧めません。

メッセージの機能にも違いがあります。たとえばLINEの「削除」は自分の画面から消す機能で、相手の画面には影響しません。「送信取消」は別の機能ですが、端末や受信者の状況によっては、取り消した内容が確認できる場合もあると案内されています。操作をする際は、LINEヘルプセンターの「送信取消と削除の違い」を確認してください(2026年10月5日確認)。

会う予定まで決まっている場合は、情報共有の停止とは別に、その予定をどうするかも伝えます。変更の連絡を送ったあとは、紹介者の返事を確認します。返信が来ていないうちは、変更を了承されたことにはしません。