子どもが寝たあと、ようやく座って恋人に返事をする。すぐに次の一通が届き、また返す。話したい気持ちはあるのに、眠くなると「いつ終えたらいいのだろう」と携帯を見つめてしまう。
夜の連絡が負担になってきたら、送る時刻を変えるほかに、届いたその場で返事を続けるやり方を見直す方法があります。離婚後、子どもと暮らす50代前半の人の相談例から、自分が残したい時間と、相手に相談することを考えます。
「夜に返してきたのは、自分なのですが」
以下は、離婚後、中学生の子と暮らす52歳の男性を想定した相談例です。会話や文例も、伝え方を考えるために作っています。
家では、子どもに声をかけられたら話を聞きたいので、恋人への連絡は子どもが寝てからにしてきました。最初は楽しかったのですが、一通返すとやり取りが続き、眠くても携帯を置けなくなっています。
「毎晩返す」と約束したわけではありません。でも、自分から夜に返してきたので、変えたいと言うのは身勝手でしょうか。今日あったことを短く知らせ合うくらいは、続けたいです。
この相談では、連絡すること自体は続けたいものの、夜に応じ続けることがつらくなっています。まずは、返事をしていたために後回しになったことを思い出してみます。
用事はないんです。ただ、少しぼんやりしたくて。
連絡の前には、何をしようと思っていた?
録画した番組を少し見て、眠くなったら寝たかったです。
子どもの用事がない夜にも、自分が休む時間は残せます。「子どもが寝たら空いている」と答える前に、その時間をどう過ごしたいかまで考えてみてください。
夜のどこが負担なのか、自分の希望を確かめる
携帯を開くことから負担なのか、返事をしたあとに会話が長くなることが負担なのかで、相談したい内容が変わります。
たとえば、何通も届いて読むのが大変なら、送る量や回数も話題になります。一方、この相談者のように短い近況は送りたいなら、「一度返したら、そのまま会話を続ける」やり方を変えたいと伝えられます。単に送る時刻を早めても、その時間ずっと応じることになれば、望む形には近づきません。
子どもが起きてきて声をかけたら、やり取りの途中でも携帯を置いて話を聞きたい。そのあと、また携帯に戻るより自分も休みたい。そうした希望も、相手に伝える材料になります。

ただし、返せない理由を証明するために、子どもの就寝時刻や予定表まで示す必要はありません。相手には「夜も家で対応することがあり、途中で携帯を置くことがあります。私も休む時間を取りたいです」と、自分の連絡に関わることを伝える案があります。学校名や居場所、子どもとの詳しい会話は、説明に使わずに済ませます。
「子どもがいるから仕方がない」とだけ伝えた段階では、自分の希望はまだ伝えていません。この人が相談したいのは、短い近況を送り合う楽しみは残しつつ、眠い夜はその場の返事を終えられる形です。相手も同じ形を望むかは、まだ分かりません。
送る時間と、返事をする時期を相談する
自分の希望が見えてきたら、相手に話を持ちかけます。次は、やり取り自体は続けたい場合に、メッセージで切り出す文例です。
あなたとのやり取りは続けたいけれど、夜は途中で休みたい日があります。連絡の仕方を相談できますか。
相手が相談に応じたら、変えたいことをもう少し具体的に伝えます。
短い近況は送り合って、返事はそれぞれ落ち着いて読めるときにするのはどうでしょう。眠い夜は、その場で返し続けずに休みたいです。
これは、相手の考えを聞くための提案です。「返事はあとでいいね」と送っただけで、二人の約束になったことにはしません。相手にも、送ってほしくない時間や、連絡で大切にしたいことを聞きます。
| 話したいこと | 確かめる内容 |
|---|---|
| メッセージを送る時間 | 夜に届くこと自体は困らないか。避けたい時間帯はあるか |
| 返事をする時期 | 届いたその場で返せないことや、眠い夜は返さず休むことを、お互いに受け入れられるか |
| やり取りの終え方 | 始めたあとも、自分から「今日はここまで」と区切れるか |
送ってよい時間と、返事のために待っている時間は別です。 夜に届いてもよいという返事を、夜なら会話できるという意味に置き換えないようにします。
「翌朝には返す」「毎日一言は送る」といった約束で埋め合わせる前に、それを自分が続けたいか、実際にできそうかも確かめます。今の負担を別の時間に移すだけなら、その案は選ばなくてかまいません。
相手の返事によって、次に選ぶことが変わる
ここからは、同じ提案に対する返答を想定して考えます。連絡の扱いが決まる場合もあれば、別案を話す場合や、その日は決めずに休む場合もあります。
二人とも、その場で返さない形を試したい
たとえば、「夜に短い近況を送るのは構わない。返事は落ち着いて読めるときにして、眠い夜は返さず休む」という案に、二人とも「それでやってみよう」と答えた場合です。
この場合は、話し合った内容を二人で試せます。相手も返事のために起きて待つ必要はなく、こちらから送った夜に相手の返事がなくても、決めた扱いを同じように守ります。
ただ、「すぐ返さなくてよい」という話だけなら、いつまでも返事を待てると約束したことにはなりません。試してみて「これでは話した感じがしない」「読むものがたまってしまう」と感じたら、その具体的な負担を改めて話せます。
相手は、同じ時間に話すことを望んでいる
「短くても、その場で返し合いたい」と相手が答えたら、こちらの提案では希望が合っていません。相手が望むやり取りも聞いたうえで、自分も試したい別案があるかを考えます。
たとえば、普段の近況は返せるときに返し、話したい日だけ、二人が時間を取れそうかを相談する案です。連絡の形を二つにする分、予定を相談する手間は増えます。自分にもその余裕がある場合だけ候補にし、相手が了承する前に話す日時を決めたことにはしません。
相手の希望に合わせて「一通だけなら毎晩」と答えても、結局その一通を待つために起きているなら、この相談者の望みとは違います。別案も難しければ、「夜に返し合う形は、今の私には続けられません。少し考える時間がほしいです」と、話をいったん止められます。相手にも、その形では続けられないという返事をする余地があります。
「考えておく」と言われた、まだ返事がない
提案への返事が保留なら、新しい連絡の扱いは決まっていません。返事がない場合も同じです。相手が了承したことにして、「もう話したとおりだから」と済ませないようにします。
一方、今夜休むために、今後の連絡方法まで合意できるのを待つ必要はありません。 その夜のやり取りを終えたいなら、たとえば「今夜は眠いので、ここで休みます。連絡の仕方は、改めて相談したいです」と伝えられます。今夜、電話などを約束している場合は、次の節のように、その約束も別に扱います。

「また話したい」は希望で、次に話す日時が決まったわけではありません。双方に余裕があれば、改めて話せそうな機会を相談します。今は再開の見通しも持てないなら、「今は連絡を休みたいです。いつ再開できるかは約束できません」と伝える選択もあります。相手が待ち続けることや、同じ関係を続けることまで求めず、その人がどうしたいかも受け止めます。
今夜の約束があるなら、その予定について伝える
最初の相談例では、毎晩の返信を明確に約束していません。一方、「今夜は電話しよう」と二人で決めている場合は、今後の連絡を見直す提案とは別に、今夜の約束を変える連絡が必要です。
すでに約束した電話を取りやめたいときの、メッセージの文例です。
今夜、約束していた電話はできそうにありません。約束していたのに、ごめんなさい。今日は休みます。別の日は、今は決められません。
できないと分かったら、その約束を待っている相手に伝えます。送っただけでは届いたか分からず、届いたとしても、相手が変更を了承したとは限りません。電話の時刻が近く、普段から電話も使っている相手なら、取りやめることだけを短く伝える方法もあります。ただし、了承の返事を得るまで起きて待ったり、その夜に長い話し合いを続けたりする必要はありません。
まだ「今度話せたら」と言っているだけなら、日時を空けておく約束はできていません。今回は連絡の予定を入れずに休むと決めたら、その希望を伝えます。すでに決めてある外出なども休みたい場合は、どの予定を取りやめるのか、別に知らせてください。
試したあと、休む時間が残ったかを確かめる
新しいやり方を二人で試せたら、夜に携帯を置けたか、子どもに声をかけられたときに話を聞けたか、自分も相手と話せてうれしかったかを振り返れます。相手にも、やってみてどうだったかを聞きます。続けるか、別の形を探すか、その時点で決め直せます。
夜の返信以外にも、どんな連絡を望むかを尋ねたいときは、連絡のペースについて、相手の希望を聞く文例も参考にできます。