「これまで、どんな人と付き合ってきたんですか」
50代で初めて交際を考え始め、二人でお茶を飲んでいるときに、経験がある前提で尋ねられたら。返事を短くしたくても、どこから説明するか迷うかもしれません。
経験を伝えるなら、まず事実を一文に。話したくないときは、その気持ちを返事にできます。これから望む付き合い方は、過去の説明とは別に添えていきます。
交際したことがないと伝える、短い返事
ここからの返事とメモは、50代で初めて交際を考える人を想定して作った文例です。実際の相談やメッセージの引用ではありません。自分の経験と気持ちに合うものを選んでください。
交際を考えている相手に、経験がないことを伝える会話用の一言です。
「これまで、お付き合いしたことはないんです。」
理由を話すつもりがなければ、ここで止められます。「この年になって、お恥ずかしいのですが」と前置きせずに使える返事です。
経験の有無もまだ答えたくないときは、こちらの文例を使えます。
「交際経験のことは、今は話さないでおきたいです。」
これは、経験があるように見せる言い換えではなく、その質問には今は答えないと伝える言葉です。正直に答えることと、尋ねられたことをすべて話すことは別です。
笑って受け流したり、気の利いた一言を探したりしなくても、短い返事は作れます。まずは、自分が口にできそうなほうを選びます。
「最後に付き合ったのは?」に、話を合わせない
「最後に付き合ったのは、いつですか」「前の恋人は、どんな人でしたか」。こう聞かれても、質問の形に合わせて、別れた時期や相手の人物像を用意する必要はありません。

経験がないことを伝えたい場合の、相手本人への会話用文例です。
「以前お付き合いしていた人はいないんです。交際を考えるのは、今回が初めてです。」
二文目は、交際を考えること自体が初めての人の言葉です。以前にも考えたことがあるなら、一文目だけを使います。
短くしようとして「最近はいません」「しばらく恋愛から離れていました」に替えると、今回伝えたい「交際したことがない」という事実は伝わりません。「経験が少ない」も、少しは交際したことがあるように受け取れる言い方です。柔らかく言いたい場合でも、「ない」を伝えたいのに「少ない」へ変えていないか、確かめます。
片思いをしたことや、二人で食事をしたことがあっても、交際した経験として話すつもりがなければ、人数や交際期間へ数え直す必要はありません。ここでは、交際した経験を尋ねられたときの返事にとどめ、恋愛にまつわる出来事をすべて説明しようとしなくてかまいません。
すでに曖昧な返事をしてしまった場合も、話を足して合わせるより、その一言を直せます。たとえば「もう何年も恋人はいません」と答えたあと、「前はどんな人だったんですか」と聞かれた場面です。

同じ相手へ答え直す、会話用の文例
「さっきは『何年も』と言いましたが、これまで交際したことはないんです。」
こちらは、交際経験がないことを伝えて訂正したい人の返事です。訂正したからといって、その後に初恋や片思いの話まで続けると決めたわけではありません。
今望む付き合い方は、別の一文で伝える
過去の経験に答えたあと、これからどう会いたいかも話したければ、自分の希望を続けます。経験の説明だけで終わってもよく、明るい抱負を必ず添える決まりではありません。
たとえば、平日は働いていて、休日の昼間に会いながら交際を考えたい人なら、相手本人へ次のように話せます。
会話で添える、今の希望の文例
「これからは、休日の昼間に会って、ゆっくりお互いを知っていけたらと思っています。」

ここで伝えているのは、自分が望む会い方です。相手も同じ希望かどうかは、返事を聞いてから確かめます。こちらが希望を伝えただけで、二人の予定が決まったことにはしません。
経験がないことを説明しようとして、「慣れていないので、何でも合わせます」と続けたくなったら、何を頼みたいのかを見直します。お店の候補を挙げてほしいのか、連絡の取り方を相談したいのか。それとも、予定も含めて任せたいのでしょうか。
お店選びは手伝ってほしいけれど、会う日は相談して決めたい人なら、その内容に絞って頼めます。
相手本人に、手伝ってほしいことを伝える会話用文例
「お店は候補を挙げてもらえると助かります。会う日は、相談して決めたいです。」
経験の説明をするために、会える曜日や、してほしくないことまで引っ込める必要はありません。助けを借りたいところと、自分で希望を伝えたいところを、その都度選べます。
理由や細かな経験を、さらに聞かれたとき
「どうして今まで付き合わなかったんですか」と続けて聞かれたら、話したい理由がある人はその部分だけを補足できます。たとえば、これまで交際を望んでいなかったことが自分の気持ちに合うなら、「これまでは、交際をしたいと思っていなかったんです」と答える形です。
一方、「仕事が忙しかったから」「出会いがなかったから」は、自分にとってそうではないなら、説明を済ませるために借りてこないようにします。理由を一つにまとめられなくても、話さない返事は用意できます。

交際を考えている相手に、理由の説明を控える会話用文例
「交際してこなかった理由は、詳しく話さないでおきたいです。」
「好きになった人もいないんですか」と聞かれ、そこまでは答えたくない場合はこちらです。
「誰かを好きになったことがあるかは、今は話したくないです。」
相手が自分の経験を先に話してくれた場合も、聞いたことへのお礼と、自分が答えるかどうかは別にできます。「話してくれてありがとうございます。私は、その話は控えたいです」という返事もあります。
「親しくなったら全部話します」は、そのつもりがあるときだけ使います。 今この場を収めるために、後の説明まで約束しなくてかまいません。
断ったあとも質問が続き、その場を終えたい場合の会話用文例です。
「これ以上は話したくありません。今日は、これで失礼します。」

どの文例も、相手が必ず納得する言い方ではありません。断っても説明を求められるときは、言葉を増やして理解してもらうことだけを目標にせず、会話を続けるかどうかを選びます。
メッセージにするなら、自分用メモと送る文を分ける
返事を文章にする場面では、書き足した説明を一度、自分用のメモへ移してみます。考えたことをすべて相手に送るのではなく、質問への返事として残す文を選ぶためです。
以下は、交際を考えている相手から、メッセージで経験の有無と理由の両方を尋ねられた場合の記入例です。休日の昼間に会いたい人を想定しています。
自分用メモの記入例。相手には送りません。
- 経験の事実:これまで交際したことはない。
- 今の希望:休日の昼間に会って、少しずつ相手を知りたい。
- 答えたくないこと:交際してこなかった詳しい理由。

この人が、経験は伝える、理由は控える、今後の会い方も話すと選んだ場合、送る文章は次のように作れます。
相手本人へ送る、メッセージ用の完成文例
これまで交際したことはありません。理由については、詳しくお話しするのは控えたいです。これからは、休日の昼間に会って、ゆっくりお互いを知っていけたらと思っています。
経験の有無だけを尋ねられた場合には、理由についての文まで先に付け足さずに返せます。会い方の希望は、本当に今伝えたいときに残します。
経験そのものをまだ答えたくない人が、やり取りは続けたい場合には、こちらのメッセージも使えます。
交際経験については、今はお話ししたくありません。これからの会い方については、ご相談できたらと思っています。
別の話も続けたくないときは、後半の一文を外します。断る代わりに会話を続けると約束する文章にはしません。
送信前に、相手へ送る欄だけを読み返します。経験を実際より多く見せる文や、望んでいない約束が紛れ込んでいなければ、その短さのまま返してかまいません。まだ送りたくなければ、下書きに残しておけます。