60代の交際、趣味は減らすべき?会う頻度と残したい習慣を考える

交際を考え始めたからといって、先に趣味の時間を減らす必要はありません。変えたくない習慣を残したうえで、いつなら相手と会いたいかを考え、その会い方を相手も望むか確かめてみましょう。

一人の趣味に多くの時間を使ってきた60代の人へ、会う回数だけでは決めにくい、曜日や過ごし方の相談を取り上げます。「好きならもっと会えるはず」と、自分にできない約束を足す前に考えたいことです。

「毎週末会いたい」と言われて、土曜の予定が気になった

ここからは、66歳の直子さんを想定した相談例です。

直子さんは土曜の午前、一人で写真を撮りに出かけます。気になるものを見つけると、公園の同じ場所にしばらくいることもあります。帰る時刻を決めずに歩き、撮った写真は平日の夜に選ぶ。その過ごし方を気に入っています。

知人の紹介で二度食事をした相手から、「お付き合いするなら、毎週末会えたらうれしい」と言われました。直子さんもまた会いたいと思っています。ただ、交際の返事より先に、これから土曜の撮影を減らすことになるのかが気になりました。まだ、会う頻度は決めていません。

机で写真を一枚選ぶ女性
セカンドデイズ相談
読者役

土曜を月に何回か空けるって、言ったほうがいいのかな。

ハル

会うなら土曜日がいいのか、相手には聞いてみた?

「毎週末会いたい」という希望から分かるのは、相手が週末に会う時間を望んでいることです。土曜日でなければ難しいのか、日曜日でもよいのか、一日一緒に過ごしたいのかまでは、まだ聞けていません。

直子さんが撮影を休む案を出す前に、確かめられることがあります。相手には相手の休日の都合があり、自分が空けようとした時間とは合わないかもしれないからです。

残したいのは、趣味の時間のどの部分か

相手に話す準備として、まず今の趣味の予定を眺めてみます。直子さんなら、土曜に撮影へ出かけることと、平日の夜に写真を選ぶこと。どちらも写真の趣味ですが、変えたくない部分は同じではありません。

たとえば、撮影中は帰る時刻を気にせず、一人で歩く時間を残したい。一方、写真を選ぶ夜は、別の曜日に移してもよい。そう考えるなら、調整する候補は撮影の回数ではなく、平日の夜の使い方になります。

写真の束と手帳を置いた机

次は、直子さんが自分用に書くメモの例です。相手へそのまま渡す条件表ではありません。

考えること 直子さんの記入例
変えたくない習慣 土曜は、一人で帰る時刻を決めずに撮影する
自分から動かしてもよいこと 写真を選ぶ作業は、別の平日の夜に移せる
会うために提案したい時間 日曜の午後に、月二回ほど会いたい。毎週は約束しにくい

月二回は、この相談例での希望です。60代の交際に適した回数を示しているわけではありません。先の頻度をまだ決められない人は、次に会う一回から相談する方法もあります。

誰かとの約束が入っていなくても、自分の趣味の時間として残せます。 雨で撮影に出ない土曜も、自動的に二人の予定へ変える必要はありません。自宅で写真を見返したいのか、それともその日は会いたいのか、自分の希望を確かめてから返事をします。

会いたい気持ち自体が日によって変わることに迷っているなら、会う頻度とは別に、気持ちが揺れるときの約束の仕方について考えることもできます。

「月二回」だけでなく、曜日と過ごし方も伝える

同じ月二回でも、短い食事を二回するのと、朝から夕方まで出かけるのとでは、趣味の予定への影響が違います。回数に加えて、会いやすい曜日や時間帯まで話すと、相手も自分の予定と照らし合わせられます。

直子さんの場合、日曜の午後が候補です。ただし、会っている時間だけでなく、移動や帰宅後の用事も含めて考えます。相手が遠くに住んでいて、短い食事のために長く移動するのが難しいなら、場所や滞在時間も相談が必要です。自分の撮影を残せる案でも、相手に無理がないとは限りません。

向かい合って会話をする二人

まだ相手と会い方を話していない直子さんが、伝え方を考えるための文例です。最初から全部を説明するより、まず相手の都合を聞くところから始められます。

私もまた会いたいです。週末なら、土曜と日曜のどちらが会いやすいですか。

自分の予定を話すときには、たとえばこう続けます。

土曜は、一人で写真を撮る時間を残したいんです。会うなら、日曜の午後に月二回くらいはどうでしょう。

この文例は、相手の返事を聞く前の提案です。日曜に会うことも、月二回という頻度も、まだ二人の約束にはなっていません。

「そんなに写真が大事なの?」と聞かれたら、趣味と相手に順位を付けて説明するより、好きな過ごし方を一つ話す方法があります。「写真だけでなく、帰る時間を気にせず歩くのも好きなんです」といった言葉です。

それを聞いても、相手がもっと頻繁に会いたいと思うことはあるでしょう。そこで、安心させるためだけに「付き合ったら撮影を減らします」と付け足さず、実際に会える日について話を続けます。

相手の返事に合わせて、決める・保留する・見送る

会う頻度を決めるときは、自分の希望を伝えたかだけでなく、相手がどう答えたかを確かめます。次の分岐は、交際前にこれから相談する会い方についてのものです。

まだ聞いていない、返事がはっきりしない

相手の都合をまだ聞いていないなら、曜日や時間を尋ねます。「また考えよう」と言われた場合や返事を待っている場合も、月二回で決まったことにはしません。「日曜の午後に会う案は、まだ決まっていないということでいいですか」と、受け止め方を確かめられます。

自分の迷いが残る場合も、いったん保留にできます。たとえば、「今は会い方を決められないので、少し考えたいです」と伝えます。その間、相手に日曜を空け続けてもらう必要はありません。「予定は先に決めてもらって大丈夫です」と添え、相手が待たない選択も残します。

二人とも望む会い方が見つかった

たとえば、二人とも日曜の午後に月二回ほど会いたいと確認できたら、具体的な日付と時間を相談します。直子さんの例なら、「まず今月、会える日曜を二つ選びませんか」と進める方法です。

頻度の希望が合うことと、個々の日程が決まることは別です。 相手の予定も確認してから、会う日を書き込みます。今月の二回が決まっても、来月以降も同じ回数で会うかは、別に話しておきましょう。

二人が望む会い方なら具体的な日時を相談し、迷いや返事待ちなら未定として扱う図。趣味の予定と会う予定を分け、保留・見送りも選べます。
希望が合っても、具体的な日時は別に相談します。返事待ち・迷いは未定です。

相手は毎週、自分は月二回を望んでいる

違いがあるときは、二人が試してみたい別案があるかを話します。相手の希望が「長い外出より、短くても毎週顔を合わせたい」なら、平日の夕食が候補になるかもしれません。自分も望み、二人の勤務や移動に無理がない場合の案です。趣味のあとや平日の夜を、必ず差し出すという意味ではありません。

別案を考えたい気持ちがないなら、いったん保留にするほか、今回は交際を見送ることも選べます。見送ると決めた場合の文例は、「毎週会うお付き合いはできないので、今回は交際を見送ります」。もっと会えるようになるかもしれないと、期待を持たせる約束を添えなくてかまいません。

どの段階でも、考えが変わったり無理を感じたりしたら、保留や見送りへ変えられます。すでに決めた食事の予定などがある場合は、その予定をどうするかも別に伝えてください。

希望が違うとき、別案の相談、保留して考える、交際の見送りを選べる図。別案や話し直しでは二人の希望を確かめ直し、決めた予定の変更は別に伝えます。
別案や話し直しでは希望を確かめ直します。すでに決めた予定を変えるときは、別に連絡します。

趣味を一緒に楽しむ案は、自分も望むときに

会う時間を作る方法として、「撮影に一緒に行けばいいのでは」と言われるかもしれません。一緒に出かけたいなら候補になります。ただ、一人で好きな場所に立ち止まる時間を残したい直子さんには、毎回二人で撮ることが解決になるとは限りません。

写真を一枚見せるのはうれしいけれど、撮影は一人で行きたい。そんな楽しみ方も言葉にできます。相手が同じ趣味を始める必要はなく、こちらも相手の趣味に毎回参加することまで約束しなくてよいのです。

「大切に思うなら趣味を減らして」と、愛情の証明を求められても、その条件を引き受ける必要はありません。一方、相手が望む交際の頻度を、自分の趣味を理解していないからだと決めつけるのも避けたいところです。お互いの希望を聞いても合う会い方が見つからないなら、交際しない判断が残ります。

直子さんは、机の写真を選び直す手を止め、別の紙に「日曜の都合を聞く」と書きました。