死別したことをプロフィールにどう書く?今の暮らしも伝える文例

「死別しています」とプロフィールに書いたあと、亡くなった時期や、今の気持ちまで説明したほうがいいのだろうか。そう考えると、仕事や休日の話を続けにくくなるかもしれません。

死別の事実を自己紹介に書くなら、その一文と、詳しい経緯を語ることは別に考えられます。今している仕事、楽しみにしていること、これからの会い方を続けて書く方法を見ていきます。

ここでは、50代で働いている人の、出会いのプロフィールの自由記述を扱います。婚姻状況など、サービスから回答を求められる項目は、運営元の案内を確認して事実に合う内容を入力してください。該当する選択肢が分からない場合は、別の内容で埋めずに運営元へ確認します。

死別の一文に、今の仕事と楽しみを続ける

以下は、妻と死別し、平日に働いている54歳の男性を想定した文例です。休日のパン作りを楽しみ、新しい交際を考えています。実際の利用者のプロフィールではありません。

公開する自己紹介の文例

妻と死別しています。平日は働いていて、休日はパンを焼くのが楽しみです。

これからお付き合いできる方と出会えたらと思っています。まずは休日の昼間に、ゆっくりお話しできたらうれしいです。

休日にパン生地を丸める男性のイメージ

自分の文章に直すときは、仕事の日や楽しみを、実際の暮らしに合う内容へ替えます。特別な趣味を探すより、最近よく聴く音楽や、休みの日にしていることを思い出してみてください。楽しみをまだ書きたくなければ、仕事や会い方から考えることもできます。

「お付き合いできる方」は、交際を望む人の言葉です。友人として話せる相手を望むなら、その希望に替えます。利用先が自分の目的に合うかも、運営元の案内で確かめておきます。

詳しい事情を書く前に、誰に見せる文章かを確かめる

公開するプロフィールは、まだやり取りしていない人にも読まれる文章として考えます。実際に誰が閲覧できるかは、利用先の公開範囲を確認してください。

そのうえで、下書きの一文ごとに「この文章を、閲覧できる人たちに見せたいか」を考えます。特定の相手になら伝えたい補足は、個別のやり取りに分ける方法があります。個別に伝えたい内容まで、公開プロフィールへまとめて載せる必要はありません。

たとえば、先ほどの文例では「平日は働いている」と書いていますが、勤務先名や詳しい勤務時間までは書いていません。休日の昼間に会いたいことを伝えるために、勤務先や家族の予定まで説明しなくても、希望の文章は作れます。

公開プロフィールは閲覧できる人へ、個別のやり取りはその相手に伝えたい範囲を選ぶ。公開範囲を確認し、個別でもすべてを話す必要はない。

死別の事情も同じように、書こうとしている内容を確かめます。「相手はいつ亡くなったのか知りたいだろう」と考えただけなら、日付を足す前に、自分も今ここで伝えたいのかを問い直します。死因や故人との暮らし、家族の反応も、自己紹介の不足を埋める材料として自動的に加えないようにします。

個別のやり取りに分けた場合も、相手を選んだだけで、すべてを話すと決めたことにはなりません。その相手に今伝えたいことを選び、話したくない詳細は、文章に起こさずにおけます。

短く直すとき、暮らしや事実まで消していないか

自己紹介を読み返して「長すぎる」「気を使わせそう」と感じたときは、どの文を変えるかを見ます。同じ短縮でも、自分の希望がなくなる直し方と、詳しい事情を省く直し方では、伝える内容が変わります。

「何でも合わせます」を、実際に望む会い方へ戻す

先ほどの男性が、相手への遠慮から次の一文を書き足したとします。こちらも、書き直しを考えるための仮の文例です。

「負担をかけたくないので、会う日は何でも合わせます。」

けれど、本人が希望しているのは休日の昼間です。平日の仕事まで調整するつもりがなければ、たとえば次のように直せます。

「平日は仕事があるので、お会いするなら休日の昼間を希望しています。」

これなら、相手に合わせる約束ではなく、自分の希望を伝えられます。パン作りの話も、本人が紹介したい楽しみなら残します。「相手の負担にならないように」と見直した結果、仕事も希望も分からない自己紹介になっていないかを確かめてみてください。

自己紹介の下書きの一文を書き直す手元のイメージ

死別の事実を伝えたいなら、曖昧な事情に置き換えない

「妻と死別しています」を、柔らかくしようとして「いろいろあって、今は一人です」に替えたとします。後の文だけでは、死別したことは分かりません。自分からその事実を伝えたいなら、元の一文を残し、詳しい経緯のほうを省く書き方ができます。

婚姻状況などの項目で、死別の事実が相手に表示されている場合は、自由記述にも同じ一文を重ねるかを、実際の表示全体から考えます。サービス上で求められる回答と、自己紹介での繰り返しは別の問題です。

また、「もう気持ちは整理できました」という文を、自分の気持ちに合わないまま足すことも避けたいところです。話せることがまだ少ないなら、心情を言い切る代わりに、今どこまで話すつもりかを伝える言葉を選べます。

立って自己紹介の下書きを読み返す男性のイメージ

まだ詳しく話せないことは、必要な相手に伝える

詳しい話をする準備がまだないことは、すべてのプロフィールに書き足す決まりではありません。最初からその点も知っておいてほしいのか、個別に尋ねられたときに伝えたいのかで、使う場所を選びます。

最初の文例に、その点も添えたい場合の一文です。

公開する自己紹介に添える文例

死別についての詳しい話は、今は控えたいと思っています。

この文を添えても、仕事やパン作り、会いたい時間の文章を削る必要はありません。一方、最初のプロフィールには詳しく話せないことを書かず、尋ねられた場面で伝える選び方もあります。

たとえば、プロフィールで死別したことを伝えたあと、やり取りを始めた相手から、亡くなった経緯を尋ねられた場合。今はその話をせず、最近の暮らしの話は続けたい人のために作成した、個別メッセージの文例です。

個別に送る文例

亡くなったときのことは、まだ詳しくお話しできません。今は、最近の暮らしや好きなことを話しながら、お互いを知っていけたらと思っています。

スマートフォンで個別に伝える文章を読み返す男性のイメージ

ここでは、どの話を控えたいかと、何なら話したいかを伝えています。別の話を続ける気持ちもないときは、前半だけを使います。相手を安心させるために、望んでいない会話まで続ける文章にしないようにします。

「親しくなったら全部話します」は、そうするつもりがあるときだけ使う言葉です。 いつ話せるか分からないなら、後日の説明まで約束せず、今の返事にとどめます。こう伝えれば相手が必ず納得する、という文例ではありません。

公開する前に、自分の希望が残っているか読み返す

下書きができたら、サービスから回答を求められている項目を確かめたうえで、自由記述を読み返します。死別の事実を伝える文、今の自分を紹介する文、詳しくは話さないと伝える文が、それぞれ何を伝えているかを見ます。

その中で、「相手のために」と書き替えた一文を見つけたら、事実や希望まで変わっていないかを確かめてください。公開するには詳しすぎる文は外し、自分が残したい楽しみや会い方は戻します。

入力項目を確かめ、事実と希望を読み返して見せたい範囲を選ぶ。文章の完成と公開は別で、下書きのままでもよい。

今日直すのは、「何でも合わせます」を自分の会いたい時間に替えるだけでもかまいません。文章ができたことと、それを公開することは別です。まだ見せたくなければ、手元の下書きとして残しておけます。

書き方よりも、新しい人に会うことへの罪悪感で手が止まっている場合は、亡き配偶者への思いと、誘いへの返事を考える記事で、その迷いを扱っています。